業界別クラウドプラットフォームの台頭 

医療・ヘルスケア業界から小売・リテール業界に至るまで、各業界独自のコンテンツの管理とセキュリティの要件が存在します。現在、企業のデータの60%がクラウド上に保存されており、世界中の企業がデータ管理にクラウドソリューションを利用するなか、多くの企業が、汎用型クラウドソリューションでは業界固有のニーズを満たせないことに気づいています。業界別クラウド(インダストリークラウド)プラットフォームは、業界固有の重要なユースケースに必要なソリューションを提供し、課題の解決を支援します。

業界別クラウドプラットフォームの台頭により、企業はクラウド移行のリスクを最小限に抑えると同時に、業界に特化したクラウドプラットフォームの機能を利用できるようになりました。特定の業界向けに構築されたクラウドストレージへの移行が、ビジネスを前進させる新たなソリューションにつながるかもしれません。 

 

業界別クラウドプラットフォームとは? 

業界別クラウド(インダストリークラウド)は   業界独自のニーズに則ったコンテンツ管理を支援する  

業界別クラウドプラットフォームとは、医療・ヘルスケア、リテール・小売、政府・行政機関、ライフサイエンスなど、それぞれ特定の業界向けに設計されたクラウドソリューションとアプリケーションを組み合わせたものです。業界別クラウドは、業界固有のニーズ、ユースケース、コンテンツの保存、処理、監査、セキュリティ要件に対応するソリューションを提供します。また、地域特有の規制への対応も支援します。 

業界別クラウドは、業界固有のコンテンツ管理のニーズに対する新たなソリューションというわけではありません。しかし、その人気は着実に高まっています。クラウドサービスの大手プロバイダがクラウド業界のトップに君臨することで、小規模なクラウドプロバイダは業界特化型になり、特定の業界の課題やユースケースに対応するサービスを提供するようになりました。現在では、大手のクラウドサービスプロバイダも、特定のタイプのエンタープライズ企業向けに設計されたソリューションとして、業界別クラウドを提供しています。 

業界別クラウドプラットフォームには、それぞれの業界に属する企業が持つ課題の解決を念頭に設計された特定のツールが含まれています。例えば、金融サービス企業は、顧客の行動についてのインサイトを得るためにAIと高度なデータ分析を必要としています。また、金融サービス分野は規制が厳しく、情報セキュリティ対策が義務付けられています。金融サービス企業向けのクラウドプロバイダは、データ保護とコンプライアンスに関するこれらの要件を満たす必要があります。 

大手のパブリッククラウドプロバイダが業界別クラウドを提供するケースでは、多くの場合に、業界固有のアプリケーションやレイヤー機能をあわせて提供します。企業や組織は、ワークフローやデータモデルの変更、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)を通じて、 業界別クラウドをカスタマイズすることもできます。 

 

業界別クラウドプラットフォームが普及している理由とは? 

業界固有のコンテンツソリューションを持つことのメリットが認知されるにつれ、業界別クラウドの人気が高まっています。最近の世界的な調査によれば、企業の50%がパブリッククラウドにワークフローを持ち、46%が情報をクラウドに保管しています。このような企業の多くは、業界特化型クラウドソリューションの可能性を十分に理解していません。 

クラウドをまだ利用していない企業や組織にとっては、移行に手間がかかるケースが考えられます。また、複雑な従来型システムを持つ業界では、その業界に特化して設計されたアプリケーションやソフトウェアが存在するケースが多く、汎用型クラウドソリューションではニーズを満たせないと考えるかもしれません。アプリケーションをクラウドに「リフト&シフト」する戦略では、パフォーマンスが最適化されないおそれがあります。クラウドネイティブな競合の存在に対して既に危機感を持つ企業には、それぞれの要件に対応すべく設計されたクラウドソリューションが必要です。 

業種別クラウドは、さまざまな業種のニーズに応え、業務の負荷に対応できるよう支援します。 業種別クラウドプラットフォームには、その業界が必要とする機能やツールが含まれており、不要なものは含まれません。 また、カスタマイズが可能な場合は、クラウドソリューションをさらに効率化することができます。 

業界別クラウドは、地理的規制、コンプライアンス、   保護のニーズへの対応を支援する

企業が業界別クラウドを検討する動機は他にもあります。調査会社ガートナーによると、地理的規制の多様化、業界コンプライアンスの必要性の高まり、保護主義の台頭などが、垂直型クラウドソリューションの採用を後押ししています。企業や組織は、リスクの軽減とコンテンツの安全な保管を可能にする方法を求めています。業界別クラウドは、セキュリティ分析、脅威の検知と予防を提供することで、この問題の解決に貢献します。 

 

業界別クラウドの課題 

汎用型クラウドサービスでは自社の属する業界に最適なツールが提供されないと判断した組織や企業は、クラウドサービスそのものの導入を遅らせたり、代わりに従来型システムに固執したりします。しかし、効率化が重視される今日のビジネス環境において、クラウドの導入が遅れると、企業の潜在能力を十分に発揮できないリスクが生じる場合があります。 

業界別クラウドは、企業の要件を満たし、コンプライアンスを維持し、コンテンツのプライバシーを確保するためのソリューションを提供します。企業が汎用型クラウドサービスの利用を避ける理由と、業界別クラウドサービスがそれらの課題をどう解決するかについて説明します。 

情報の流れを管理・制御するため   業界別クラウドが利用される

業界の規制に対する確実なコンプライアンスは、あらゆる分野の企業にとって最大の関心事の1つです。例えば、医療機関は、HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act:医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)の基準を満たし、患者情報を保護する必要があります。多くの汎用型クラウドサービスでは、HIPAAコンプライアンスの確保に必要なソリューションを提供できません。そのため、多くの医療機関が、クラウドに移行する代わりに従来型システムの使用を継続しています。 

業界別プラットフォームは、情報の流れを管理するだけでなく、コンプライアンスを維持するための効果的なツールを提供します。企業は、業界特有の要件を満たし、保護された情報をセキュアに管理し、業界固有のクラウド機能を利用して文書にアクセスし、共同作業を行うことができます。 

 

守秘情報の取り扱い 

顧客情報、組織情報をはじめとする守秘情報の保護はきわめて重要です。財務記録、クレジットカード番号、社会保障番号などの情報は、ハッカーや競合他社にとって有益な情報となり得ます。汎用型クラウドサービスでは、守秘情報へのアクセスを規制するための制限を提供できないおそれがあります。 

業界別クラウドは守秘情報を保護し、アクセス許可の付与と脅威の検知を可能にします。また、セキュリティとコンプライアンスの管理により、データ保護を強化します。 

 

セキュリティに関する懸念 

業界別クラウドは、ファイルの暗号化や   パスワードの管理などの機能で   コンテンツの保護を支援する

サイバー犯罪は、あらゆる企業、特に特定の業界の企業にとって重大な懸念事項です。医療・ヘルスケア業界は、データ侵害によるコストが世界平均で1,000万ドルを超えており、業界別で最も高く、次いで金融サービス業界の597万ドルとなっています。サイバー攻撃のリスクを最小限に抑えることは最優先事項であり、汎用型クラウドサービスでは、守秘情報へのアクセスを狙う悪意のある行為者を排除できないおそれがあります。 

業界別クラウドは、ファイルの暗号化、パスワード制御をはじめとするツールの提供により、アクセス権限を持つ者だけが情報にアクセスできるようにすることで、セキュリティを確保します。業界別クラウドと、ツールセット内の他のアプリケーションのセキュリティ機能を統合することで、データセキュリティの制御をさらに強化できます。 

 

プライバシーに関する懸念 

医療・ヘルスケア、政府・行政機関、金融サービスなどの組織や企業は、データプライバシーに関する規制を遵守しています。データプライバシーの確保には、ユーザーが情報をどう保存し使用するかを把握することが不可欠です。汎用型クラウドサービスでは、データプライバシーのためのツールがある程度提供されるケースがあります。しかし、全ての業界の固有のニーズを満たすとは限りません。 

業界別クラウドは、アクセス制御、エンタープライズグレードのID管理ツール、不審なユーザーに関するアラート機能により、データプライバシーの確保を図っています。これらのソリューションは、コンテンツへのアクセス権限の付与、情報の利用方法・用途などの、より厳密な管理を可能にします。また、業界別クラウドは、コンテンツとIDのライフサイクルを通じてセキュリティ管理を提供します。 

 

業界別クラウドソリューション 

業界固有のユースケースにクラウドコンピューティングを活用できることは、企業にとってプラスとなります。業界別クラウドは、変化する業界別規制要件に対するコンプライアンスの維持、業務の効率化とモダナイズ、ビジネス成果の達成を支援します。業界別クラウドを活用し、業界に適したデジタルソリューションを採用することは、業界での優位性の獲得と収益性の向上に好影響をもたらすでしょう。 

業界別クラウドソリューションの多様性は、業界特化型クラウドソリューションがほぼ全てのビジネスや組織を変革できる可能性を示しています。さまざまな課題を業界別クラウドがいかに解決するかについて、以下に説明します。 

 

建設 

建設業界:   業界別クラウドの導入により   コンテンツ管理とコラボレーションを一元化

建設業界は、より速く、安全に、スマートに建設するという高度なニーズに直面しています。建設会社は、クライアントを満足させ、全てのチームメンバーの仕事を順調に進めるため、プロジェクトの計画と監督を強化することで、リソースと労働力を賢く活用する必要があります。 

業界別クラウドのデジタルツールは、プロジェクトのワークフローに対するインサイトを深めることで、エンジニアリングやインフラプロジェクトの進行を支援できます。業界別クラウドは、コンテンツ管理とコラボレーションを単一のプラットフォームでサポートし、建設、設計、エンジニアリング企業の働き方を変えます。また、業界別クラウドは、業界標準に対するコンプライアンスの維持と、クライアントとの安全なコラボレーションの促進を可能にします。 

 

教育 

教育機関と学生にとって、コラボレーションは成功のカギとなります。学生、教員、管理者、研究者、企業の間の情報の流れを改善することで、教育機関がさらに発展する機会が生まれます。教育関係者は、資金の調達、研究、学生のライフサイクル管理などの業務や活動において、情報へのアクセスを効率化することでメリットが得られます。 

業界別クラウドは、教育者や研究者のワークフローをデジタル化し、学内の優れた頭脳をつないでコラボレーションを向上させます。業界別クラウドは、研究、資金調達、授業でのプレゼンテーションなど、教員、研究者、職員による共同作業を支援します。また、時や場所を問わず、アクセス制御により知的財産を保護します。 

業界別クラウドは、BlackboardやCanvasのような教育機関が現在使用しているデジタルラーニングツールと統合することで、重複を排除し、コンテンツへの迅速なアクセスを可能にします。また、業界別クラウドを他のツールと統合することも可能です。リモートログアウトやシングルサインオン認証などのツールによる高粒度のアクセス管理が、データプライバシーなどの規制やポリシーに対するコンプライアンスを強化します。 

高等教育機関においても、情報セキュリティの向上と厳格なアクセス制御によるメリットが得られます。教育機関における守秘性の高いコンテンツや学生の個人情報の保護は最優先事項です。業界別クラウドは、アクセスを制限し、潜在的な脅威をプロアクティブに検知するための管理機能と、充実したセキュリティ機能を提供します。 

 

金融サービス 

金融サービス業界:   業界別クラウドのインタラクティブなデジタル環境で   コミュニケーションを促進

金融サービスの顧客は、堅牢なセキュリティを求めると同時に、口座情報へのシームレスなデジタルアクセスを期待しています。金融サービス企業にとって、この両立は容易な課題ではありません。金融情報のセキュリティを確保するためには、保護されたコンテンツ共有をサポートする高度なデジタルツールとワークフローが必要です。 

銀行や保険会社、その他の金融サービス企業は、ワークフロー全体でのコラボレーションを促進する、業界に特化したクラウド上の単一プラットフォームからメリットが得られます。金融サービス業界向けのクラウドは、ドキュメントの共有、署名の収集、コンテンツの編集のためのインタラクティブなデジタル環境を可能にします。金融アドバイザーをはじめとするチームのメンバーは、クラウド上で文書をシームレスにアップロード、共有、編集し、 コミュニケーションを改善し、財務文書に関するコラボレーションをより効率的に行うことができます。すなわち、業界別クラウドならではのメリットが得られます。 

顧客や取引先との関係の管理も、クラウドを利用することで容易になります。効率的なクラウドプラットフォームは、引受担当者と顧客を結びつけることで融資承認を迅速化します。金融サービス企業は、業界別クラウドを利用することで、デジタル空間で迅速に、効率的に新規顧客を獲得し、場所を問わずタスクの割り当てや文書の編集を行うことができます。 

金融サービス業界ではデータセキュリティがきわめて重要であり、金融サービス業界向けクラウドは、その点を重視して構築されています。顧客、金融アドバイザー、その他のチームメンバーが金融情報を共有する場合でも、金融業界特化型クラウドは、厳格なアクセス制御を維持します。セキュアな顧客ポータル、ファイルの暗号化、脅威の検知により、コンプライアンスを確保すると同時に、顧客、チームメンバー、組織の守秘情報を保護します。 

 

医療・ヘルスケア 

医療・ヘルスケア業界では、1分1秒の差が命運を分けることがあります。そのため、効率的なコンテンツ共有が不可欠です。医療従事者には、迅速なコンテンツ共有、コンプライアンス、厳格なセキュリティを可能にする強力なコラボレーションツールが必要です。また、患者にとっても、セカンドオピニオンの管理や患者向け教育資料などのデジタルコンテンツおよびツールは、場所を問わず、書類への署名や、自身の健康状態に関する情報の確認ができるというメリットを提供します。 

医療・ヘルスケア業界向けのクラウドを利用することで、効果的なケアの提供と患者の転帰(アウトカム)の改善が促進されます。管理者、研究者、医療提供者は、強化されたコラボレーション機能を利用して患者の医療記録を共有し、外出先からでもアクセスできるようになります。文書のアップロードとコンテンツの共有を一元化することで、ケアの連携が向上し、医療機関はより質の高いアウトカムを提供できるようになります。 

新しいデジタルツールの導入を検討する医療機関にとって、セキュリティ機能は最優先事項です。守秘性の高い患者データを保護し、HIPAAなどの業界規制へのコンプライアンスを維持することは、業務上不可欠です。医療機関は、患者情報を保護し、権限のないユーザーによる患者の健康記録へのアクセスを防止する、コンプライアンスが担保された効率的なソリューションを必要としています。 

医療・ヘルスケア業界向けのクラウドソリューションは、上記の課題を解決するソリューションを提供します。患者の健康記録は、ファイルの作成から保存に至るまで、保存時・転送時のデータ暗号化により保護されます。監査証跡によりコンテンツの使用状況を把握することが可能で、高度なユーザー制御により、セキュリティとHIPAA準拠のクラウドストレージが維持されます。 

 

政府・行政機関 

政府・行政機関:   業界別クラウドがケース管理を簡素化

米国の州・連邦政府は より効果的なサービスを提供するため、文書共有・コラボレーションツールを活用しています。失業保険の請求、訴訟、給付金申請などの情報へのリモートアクセスは、現場でもオフィスでも不可欠です。また、政府・行政機関は、モバイルやオンラインプラットフォームを通じて、市民に円滑なポータルを提供する必要に迫られています。政府・行政機関専用に構築されたクラウドサービスは、これらの目標を実現します。 

業界別クラウドは、ケース管理を簡素化し、場所やデバイスを問わず、チームが必要なファイルにアクセスできる環境を提供します。 ケースマネージャー、現場担当者、その他の部署の担当者は、クラウド上の単一のプラットフォームを使用して、部署間・機関間の連携を図ります。 クラウドは、文書の編集と共有をデジタル化し、ケース管理、証拠収集、監査を迅速化します。 また、レビューの自動化により、関係者間のコミュニケーションも促進できます。 

政府・行政機関にとっては、コンプライアンスも重要な要件です。業界別クラウドは、地方自治体、政府機関、国際的なデータセキュリティ規制に準拠した高度なデータセキュリティを実現します。 

政府・行政機関向けのクラウドツールは、オンラインでの書類提出により、市民の利便性も向上させます。各機関は、セキュアなオンラインポータルを使用して、円滑なファイル提出プロセスを提供し、データ保護を犠牲にすることなく市民が税務書類や個人文書をアップロードできるようにしています。 

 

ライフサイエンス 

古いテクノロジーや不便なツールが、ライフサイエンス業界にとっての障壁となっています。これらの企業は、バリューチェーン全体でイノベーションを推進するコラボレーションソリューションを必要としています。ライフサイエンス企業向けに構築されたクラウドは、研究開発などのプロセスの改善を支援し、バイオ製薬、ライフサイエンス企業の製品開発を迅速化し、中央プラットフォームからコンテンツを管理できる環境を提供します。 

研究者間・組織間のやりとりには、ライフサイエンス業界向けクラウドが便利です。バイオデータをはじめとするデバイスデータのアップロードや共同編集を可能にすることで、組織間のコラボレーションが促進されます。ユーザーのアクセス制御によりデータ保護が維持され、臨床研究機関、マーケティング・営業チーム、その他の関係者間のコミュニケーションが改善されます。 

ライフサイエンス企業も、製品ライフサイクル全体を通じて品質管理を重視しています。業界別クラウドは、文書のドラフトからアーカイブまで、クラウド内の全てのコンテンツをサポートします。また、業界固有の規制に対するコンプライアンスをサポートするツールがコンテンツ管理を支援し、チームが結束してソリューションを作成できる環境を提供します。 

メディア/エンターテイメント業界:   制作の全段階を業界別クラウドが支援

刻々と変化するメディア/エンターテイメント業界にとって、革新的なソリューションの活用はきわめて重要です。コラボレーションは成功のカギであり、DX(デジタルトランスフォーメーション)を可能にし、魅力的なコンテンツを制作するチームを支援します。 

メディア/エンターテイメント業界では、画像、動画、音声の保存や共同作業に業界別クラウドを使用し、マーケティングキャンペーンを迅速化し、制作に要する時間の短縮を図っています。メディア/エンターテイメントに特化した業界別クラウドは、制作スタッフの採用から契約管理、キャンペーンの立ち上げまで、制作のあらゆる段階をサポートします。 

 

プロフェッショナルサービス 

プロフェッショナルサービス業界の成功には、緊密なパートナーシップが重要です。テクノロジーを活用することで、各エキスパートは業務に集中し、顧客との良好な関係を維持し、コラボレーションを通じて新しい方法で問題を解決できます。 

プロフェッショナルサービス企業向けに構築されたクラウドは、権限を持つユーザーがどこからでもアクセスできる単一のセキュアなハブにコンテンツを集約することで、生産性を向上させます。 

プロフェッショナルサービス企業は、顧客の情報を保護し、データセキュリティを担保すると同時に、顧客との文書の共有や、仮想ディールルームでの取引管理を行うことができます。業界別クラウドはさらに、プロジェクトや案件管理を合理化して生産性の高い作業環境を提供し、監査証跡を作成して業務の可視性を高めます。 

 

リテール・小売 

リテール・小売業界:   業界別クラウドで、コラボレーションの効率化と   ベンダーやチームメンバーのオンボーディングを支援

高品質な消費者体験を提供するには、革新的なツールを導入して競争力を維持する必要があります。小売企業は、広告のデザインから製品仕様の共同作成まで、コンテンツを日々利用・管理しています。小売業界向けにカスタマイズされたクラウドソリューションは、企業が求める革新性を提供し、セキュアなコンテンツ共有を実現し、生産性を向上させ、将来に向けてビジネスを強化します。 

小売企業は、単一のプラットフォームでのコンテンツ共有を可能にし、ベンダー、チームメンバー、請負業者の協力を促進させることで、製品発表やマーケティングキャンペーンの成功を図っています。業界別クラウドは、場所を問わずシームレスなコラボレーションを可能にします。このメリットにより、マーケティングや法務チームによるコンテンツの作成、編集、承認を効率化できます。小売業に特化した業界別クラウドにより、新しいベンダーやチームメンバーのオンボーディングの効率化、生産性の向上が可能になります。 

 

非営利団体 

ミッションに取り組む組織化されたチームは、大きな推進力を持ちます。非営利団体は、価値あるサービスを提供し、業界に特化したクラウドのデジタルツールによって、さらに大きな成果を上げることができます。業界特化型クラウドは、ボランティア、管理者、支援者の連携を促進させ、新たな分野での活動や、より大きなインパクトの創出を支援します。 

デジタルコンテンツの共有などの機能により、非営利団体は管理業務を合理化し、募金活動や助成金プロジェクトをはじめとする各種プログラムにおけるコラボレーションが可能になります。非営利団体は、業界別クラウドのデジタルワークスペースを利用して、ボランティアやパートナーとコンテンツを共有し、支援者に最新情報を提供し、部門間の連携を図っています。 

 

コンテンツクラウドがお役に立ちます 

Boxのコンテンツクラウドを利用することで、あらゆるコンテンツを単一のセキュアなプラットフォームで管理できます。ファイルの作成、共同編集、共有、電子サイン、分類、保管など、コンテンツのライフサイクル全体の管理が可能です。また、社内外を問わず、誰とでも容易にコンテンツを共同制作できます。フリクションレスな(摩擦のない)、エンタープライズグレードのセキュリティとコンプライアンスは、Boxの根幹をなす概念です。お客さまのコンテンツは確実に保護されます。Boxは、1,500以上のアプリとのシームレスな統合に加えて、Box Signをはじめとするネイティブな機能を豊富に備えています。Boxのコンテンツクラウドは、各ユーザーが最適な環境で業務を遂行できるよう、単一のコンテンツレイヤーを提供します。 

コンテンツクラウドは、お客さまの組織全体のゲームチェンジャーとなり、ワークフローを合理化し、あらゆる部門の生産性を向上させます。Boxの導入に関するご相談・お問い合わせを承っております。こちらのページからお気軽にご連絡ください。 

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**Boxは、高度なプライバシー、セキュリティ、コンプライアンスを備えた製品とサービスの提供に尽力しています。ただし、このブログ記事で提供される情報は、法的助言の提供を意図したものではありません。適用される法律に対するコンプライアンスを検証する際には、お客さまが自らデューデリジェンスを実施することを推奨します。